4/5(日)
2020年3月14日に全線開通したJR常磐線の乗車記(最終回)です。
17:29双葉駅を定刻発車、次の停車駅は17:34到着予定の大野駅。この1駅間に福島第一原発があります。
双葉駅を発車してすぐに感じたのは家や学校などの建物に「生活感」がまったく無く、非常に異質な印象。
家の周りには雑草が生い茂り、学校の窓は開きっぱなし・・・
そして当然かもしれませんが人がいない。時間が止まったままのような異質さが列車内にいる私にも強烈に伝わってきました。
もう一つ印象深かったのは、線路脇の土手・法面などが広範囲にコンクリートで覆われている点。
帰宅困難地域に指定されたエリアがいまだに多く、あらためて震災被害と原発事故の影響を強く感じることができました。
17:34、大野駅到着。真新しいホーム&駅舎に対して人の姿はほとんど見えず。
双葉駅→大野駅までわずか5分間でしたが、車内の空気も少し張りつめていたように思えました。
大野駅を発車後も帰宅困難地域の一部エリア内を走行し、次の停車駅である富岡駅に到着。
富岡駅も津波で被災し、追い打ちをかけるように原発事故に見舞われた場所。現駅舎は被災前の場所から約100mほど離れた場所に設置されたようです。
進行方向右側(駅舎側)は真新しい駅舎・ロータリーなどがあり、復興を感じさせてくれる光景が広がっていました。
対して左側(海側)はほぼ更地、建設中の橋、プレハブが点在し、やや寂して印象。
今後も継続的に復興が進み、かつての活気が戻って来ることを切に願います。
17:57、広野駅到着。駅前にビルが建ち、人が集まり、街の明かりも煌々と灯っている。車内の張りつめていた空気も、なんとなく和らいだような気がしました。
特急ひたちは「いわき」「湯本」と停車し終着・品川へ向け南下。
日暮里駅を通過し、20:36上野駅に到着。今回はココで下車し4時間オーバーの旅は終わり。
移動する旅だけではなく、「学ぶ旅」「感じる旅」が出来たことは良い収穫となりました。
常磐線全線運転再開が、震災復興の大きな原動力になることを願っています。
(終わり)