5/23(日)


本日の写真は、2014年夏の臨時列車からの一枚。
9085D、特急「北斗85号」(函館10:32発→札幌14:36着)で車両には283系特急型気動車が充当されています。


JR北海道では不祥事・事故が相次いだため、2013年11月ダイヤ改正より「減速・減便」を柱とした「安全優先ダイヤ」へ方針転換。
減速運転による車両駆動系・軌道などへの負担軽減、減便による車両・軌道設備などのメンテンナス時間確保などが目的とされています。


多客臨時列車というと、混雑時など「定期列車の補完輸送」が目的となってきますが、この年(2014年)は少し状況が異なっていました。
特急「北斗」に使用されていたキハ183系は運用停止となってしまい、函館~札幌間の特急「北斗」系列の運用には大打撃が発生。
2014年夏のJR時刻表にて函館→札幌間の下り「北斗」系列、定期列車の時刻を拾ってみました。


〈2014年夏ダイヤ〉
●S北斗1号 函館622札幌958
●S北斗3号 函館813札幌1147
●S北斗7号 函館1230→札幌1558
●S北斗11号 函館1513→札幌1843
●北斗17号 函館1914→札幌2258 ※281系で運転


定期列車は一日のうちなんと5便だけ!!
運転間隔が4時間以上空いてしまう時間帯も発生してしまうため、この合間に設定されたのが臨時「北斗」というワケ。
運用可能な車両がかき集められた結果、写真のような283系先頭車ばかりで組成された珍編成まで登場しました。


写真の「北斗85号」は3号・7号のスキ間を埋めるように走っていた臨時列車ですが、スジは若干寝ており定期列車よりは遅いスピードで運転。
函館→札幌間を約4時間少々で走破しました(定期S北斗は約3時間30分前後での運転)


この283系も先が長くないようで、一部は解体されてしまいました。高性能ゆえの過酷な運用により、車両の傷みも早かったようです。