5/12(水)


JR紀勢本線を走る、特急「南紀」のお話です。


熊野市駅を発車した特急「南紀」は、次の停車駅である尾鷲駅へ向け走ります。


途中通過駅の新鹿駅を過ぎるとルートを海側へ大きく曲げて、海沿いの二木島駅(にぎしま)を目指します。紀勢本線の建設プランでは新鹿駅→賀田駅までの山間部をトンネルで結ぶ短絡ルートが有力視されていたそうですが、陳情により現在の二木島駅のある地点を経由する海側迂回ルートが採用されました。


地図上で新鹿駅→二木島駅→賀田駅の位置関係を確認してみると、たしかに二木島駅を経由後はまた大きくルートを変えて賀田駅へ向かっていることが確認できます。


このお話で登場した二木島駅を見渡せる場所で、上り特急「南紀」を撮影!!
写真上側が新宮方、写真下側が名古屋方。紀勢本線の線形では二木島駅を経由後、ただちにルートを変えて賀田駅へ向かう様子が写真からも分かると思います。


主要道路の国道42号線はこれとはまったく逆で、海側からかなり離れた山間部を経由。新たに建設された紀勢自動車道は、当初の紀勢本線建設プランに近く山間部をトンネルで結んでいます。
色々な事情で三者三様のルートがあるのは面白く、建設された時代背景・特状などを知れて勉強になりました。

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