4/12(火)


本日はJR西日本のローカル線収支の公表がありました。
色々な立場で、多くの考え方・意見があるのは理解しているのですが・・・
私も少し日記に記したいと思います。


結論から先に申せば、「赤字額の大きなローカル線は即刻廃線」です。
廃止が噂されている芸備線の東城~備後落合間、営業係数25000にまず驚きました!!もはや救いようのない数値です。
100円を稼ぐのに必要な経費は25000円という意味です。
大赤字で有名であった士幌線・糠平~十勝三股間でさえ営業係数22500。士幌線全体の営業係数で見たら1497に低下しますが、それでも全線廃線となりました。
ごく普通の感覚として、「250倍近い赤字を出してまで、無理して残す必要ありますか?」と問いたいのです。


「地域の足がなくなる」とよく言われますが・・・
「地域の足=鉄道」である必要はまったく無いのです。
乗合タクシーで賄えればそれで良し。
捌ききれなければバスにランクアップし、バス輸送で賄いきれなければ鉄道というように、輸送需要に応じた「格」を考えなければなりません。
乗合タクシーで賄える地域にとって、鉄道は「身の丈にまったく合わない贅沢品」なのです。
身の丈に合わない代償を負担してくれているのはJRでしょうか?
補助金を出しても財源は税金、国民全体にも負担はかかります。


●ダメなものはダメと言えない体質
●旅情や寂しさという感覚が優先され、鉄道を維持運営する当事者意識が大きく欠落
●鉄道を残せという横で、次々に拡大される無料高速


JRはタイムリミット(5年程度の期限)を設けて、それを過ぎて大きく改善が見られなければ「即刻廃線」という提示(宣言)をするべきと思います。
自治体と真剣に議論すべきは「鉄路の維持」でなく、「鉄路以外の輸送手段への転換」ではないでしょうか?
廃線に反対するのであれば「譲渡」でも良いと思いますが、実際に地域が鉄路を負担するという現実に直面した際に「当事者意識」に耐えきれるのか?甚だ疑問に思います。


「沿線首長、JR収支公表に憤り」という見出しの記事も拝見しましたが、見当違いです。
「大赤字のなか、令和の時代まで粘って残してくれてありがとう」と私は思ってしまいます。
また、JRに対しても一言申せば「本当に守っていくべきは、鉄道特性が発揮される分野の維持・発展」であり、「地域のワガママに未来永劫、応えていく事」ではないのです。


本当に鉄路を残そうとしているローカル線がいくつか見受けられますが、それらと肩を並べられるほど頑張っていますか?成果を出せていますか?
努力しているという言葉だけなら不要です。無情かもしれませんが「成果」にこだわる我武者羅さが絶対的に不足していませんか?
ローカル線存続の横断幕や署名活動、これらに廻すお金・時間・労力・熱意があるのならば、「少しでも収益に寄与すること」に発想転換するべきです。
「成果」に向き合わない赤字ローカル線は、消えるべくして消える存在。その指標が発表されただけでも有難いことですし、ここから頑張れるか否かが「分かれ目」なのです。